09-003_なぜネジなのか
■原点から始める
当事務所は、祖父と伯父が経営しているネジ工場の事務所スペース(写真は工場内)の一角にあります。ネジ工場の機械の音やかすかな油のにおいなどあり、決して人にはお薦めできる場所ではありませんが、私がものごごろついた頃から”秘密基地”のように遊び、”ものづくり”を決意し、また建築を学んでいた時にも”アトリエ”として使っていた場所で、私にとっては居心地のよい空間です。私の[原点]の場所であり、それらの[原点]を忘れないためにも、ここから始めることを決意いたしました。
■ネジの性能や機能
手間暇をかけているので、ネジ工場の機械から不良品がでることはほとんどありません。(確率としては0.001%程度弱)また、ネジは物と物を繋ぐ役割を果たすと同時に、物と物を安定させます。また、ネジの螺旋形状は、回転運動を水平運動に変える原理もあります。
当事務所は建築の設計事務所ですが、そのネジ工場の精神やネジの原理を引き継いでいきます。常に安定した提案や設計監理業務、及び、[人と建物][人と人][建物と建物]など、それぞれを繋ぎ安定させ、それらのバランス保てるように。
■小は大を兼ねる
”大は小を兼ねる”ということわざがありますが、私は”小は大を兼ねる”ということもあると考えています。ネジは様々な場所で使われており、その存在は小さいものですが、なくては困ります。大きければ大きいほど小さなことには気がつかず、その意味すらもわからなくなってしまうかもしれません。
当事務所は決して大きな設計事務所ではありませんが、常に上述の精神や原理を忘れずに、その意味を追及していきます。その意味を繋ぎ合わせてることができて、建築ができるのではないかと考えております。また、当事務所はあくまでネジのような[ツール]であり、その機能が果たせたときに、たくさんの人々を”笑顔”にできるのではないかと考えております。
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